ちょっと長くなりますが書いてみます。

うちはそんなに裕福でもなかったし、親がケチだったので俺が高校に上がっても携帯を持たせてもらえなかった。
高校はバイトも禁止で携帯を持つことはなく、高校生活は携帯抜きで過ごした。
うちの地元は北海道の田舎なんで、意外と携帯持ってない人って周りにもいて、普通なのかなとか思ってた。
都会は違うのでしょうが…。

そんで大学に入った。
大学ではさすがに周りは誰しも携帯持ち。
入学式に番号聞かれる事もあったりして、答えられない俺は焦った。
ちなみに親は「欲しいならバイトでもして自分で買え」という主義。


だから一生懸命バイトして念願の携帯を手に入れたんだ。
しばらくは大学の友達とか高校時代の友達とかに教えていたんだけど、男同士ってそもそもメールも電話もそんなにしない。
念願の携帯を買ったものの、使ってない事に気付いた。

たぶん女の子とメールするようになれば違うんだろうなんて思った。
でもあいにく彼女がいた事もなく童貞の俺。
服装も全然オシャレじゃないし、正直どんな服着ればいいとかすら分からない。
女の子と知り合うきっかけなんかもないんでどうしようもなかった。

携帯の唯一の使用方法はネットを見る事。
家にPCはあるから、携帯向けのサイトを見る事だった。
そこで知ったここ、そして興味を持った出会い系サイト。
それで女の子とでも知り合えたら、携帯がもっと鳴って楽しくなるんじゃないだろうか。
そんな気持ちで出会い系サイトに登録した。

これは凄い運だったのかもしれないけど、本当にすんなりあっさりメールする相手ができた。
今思えばビギナーズラックだったのかもしれない。
当時は出会い系サイトを使って初めてだったんで、こんな簡単に女の子とメールできるならもっと前から使っておけばよかった、とか思ってた。

俺「はじめまして」
相手「いくつ?」
俺「18っす」
相手「ふーん、大学生?」
俺「はい」
相手「タメじゃん」
俺「そうなんですか」
相手「なんかそっけないね」
俺「携帯買ったばっかでメールも慣れてないんで」
相手「そうなんだ、今まで持ってなかったの?」
俺「はい」
相手「じゃあ私がメール相手になろっか」
俺「はい」
相手「はい、ばっかじゃ続かないぞー」
俺「ごめん」
相手「まあいいや、どこすみ?」
俺「北海道です」
相手「一緒じゃん、どこ?」

とまあ、曖昧だが確かこんな感じでのやり取りが最初だった。
今思えば俺のメール酷い。
よく相手が続けてくれたと思った。

それで住んでる市は隣の市をまたいだ市だということがわかった。
毎日メールした。
それも適当にだ。

それである日に相手が「彼氏と別れた、ってか浮気されてたわ、はは」
みたいなメールしてきた。
彼氏がいる事自体初耳だったんだけど、俺は童貞だし恋愛とかしたことなかったので、「恋人出来たこと無いからよくわかんないけど次があるよ」とか送っといた。
そしたら「優しいね、ソフトバンクだし電話してみたい」って言われた。

その日の夜に電話した。
親にばれないようにこっそり。
女の子とまともに話したのは小学校以来だったと思う。
その日は1時に電話を始めて4時くらいまで話してたと思う。
というのも家族がトイレに起きたので焦って切ってしまったからで、本当はもっと話したかった。

次の日もその次の日も、授業中はメール。
夜中は電話。
という風に過ごしてた。

そんなある日にメールで相手がブログを教えてくれた。
日記とかそういうのが書かれてるやつだ。
それから2週間ほど、ブログを見たり、後はメール、電話だった。

そんなある日に相手が「会ってみたい」って言ってきた。
でも「俺はブサメンだし、深夜アニメ見るようなオタクだから会ったら幻滅する」って言って突っぱねた。
俺はこうやって女の子とメールできて携帯がよく鳴ってるだけで満足だった。
自分に自信がなかったし、会ったら絶対この関係が終わると思ってた。

そしたら相手が「じゃあ写メ見せて?交換しよう?」って言われた。
自分の顔を見せるのは怖かったけど、もし見せないで関係が終わってしまうのも嫌だった。
全く自信がなかったけど仕方なく見せることにした。

返事は「顔は悪くないと思う!でも服がおっさん臭い」と言われてしまった。
でも顔は悪く無いと言われてちょっと嬉しかった。
お世辞かもしれないけど、ちょっと自信になった。

ちなみに相手はと言うと、可愛かった。
ショートヘアーの元気そうな子だった。
可愛い子とメールしてたと思ったらドキドキした。

それで相手が「じゃあ君に着せる服を買いに行こう」って言われた。
だから「暇な日ができたら教える」って言っておいた。
本当は心の準備が出来てないだけで、休日なんて友達とゲームして過ごすような日々だったので、それを用事で行けないことにすればすぐ会うこともできた。

そしてまたメールと電話を続ける毎日だったのだが、ある日突然連絡が来なくなった。
メールしても返事が来ない。
あー、やっぱ嫌われたんだなーと思った。
向こうからああ言ってくれたのに、俺の勇気がなくて会わなかった。
嫌われて当然だったかもしれない。

でもとりあえずブログは毎日チェックしてた。
するとブログも更新されない、おかしい。
と思ったけど俺みたいなキモオタに教えたブログだから捨てたのかもな、とも思った。

それから、暇な日が続いた。
出会い系サイトでまた別の子を探したが上手く行かず。
返事がそもそもこない。
きてもすぐに返事が来なくなってしまう。

俺は慢心していた。
たった一人の会ったこともない子とのメールで、さも女慣れしたかのような気分でいただけだった。
しかも出会い系サイトは簡単に出会えるとか思ってた。
ただ運が良かっただけ、そして何よりあの子が優しかっただけだった。

でも諦めずにとりあえずひたすらいろんな子に送った。
中には1週間ほど続いた子がいたが、なんとなくこちらから返事を切ってしまった。
最初にメールしてたあの子のことばっかり考えてた。

でもそれも忘れ、いつしか友達とゲームして夜は深夜アニメを見る生活に戻っていった。
携帯なんてもう使う事もほとんどなかった。
最終的に友達と連絡する程度にしか使わなくなった。

ある土曜日、友達が用事やら何やらで遊べない日があった。
他の友達も出かけたりバイトしたりで遊べなかったので、一人で家で過ごしてた。

ゲームに飽きたので、夜になってふとあのブログをチェックした。
そしたら更新されてた。
俺は急いでアクセスした。

内容は「酒飲み過ぎて帰ってきて親に怒られまくって親から罰として携帯没収されてました。」というものだった。
「戻ってきた携帯が壊れちゃったみたいでアドレス帳消えてしまったので、知り合いって方はメッセージボックスにアドレス置いてください」

とも書いてあった。
俺は急いで送った。
凄くドキドキした。
返事が来なかったらどうしよう。
でもきっと来てくれる。
とか頭がぐちゃぐちゃ。

それからしばらく俺は気が気じゃなかった。
携帯のメール受信を押したり。
適当にゲームをやったり、ゲームは全然集中できず。

そしてメールは来た。
「ごめんねごめんね!メールしたかったよー!本当にごめん!」
凄く嬉しかった。
だから「何かあったのかと思ってすごく心配した、またメール出来て嬉しいよ」って送った。

その夜に電話もした。
次の日に会おうってことになった。
俺はもうその時は即OKで会うことにした。

あの誘ってくれた日。
勇気がでなくて会わなかったのをずっと後悔していたから。

そして日曜日。
俺なりに精一杯のオシャレをすることにした。
まずボサボサの髪を母親が使っているヘアーアイロンで整えた。
なるべくオタクに見られないような格好をしようと思ったけど、基本的に服がキモオタスタイルだったからそれは諦めた。

そして出発の時間。
隣の市にある大きい駅で待ち合わせすることになった。
電車で20分くらいだ。

着いたので「着いたよ」ってメールしたら
「遊園地のポスターが貼ってある柱の前にいるよ」って返ってきた。
それっぽい柱を見つけた。
その前に女の子もいた。

何かめっちゃかっこいい女の子がいた。
黒い革ジャン、そしてサングラス、下はデニムのショートパンツだった。
まさかあれじゃないよな…。
と思ったらその子がこっちに向かってきた。

「あ、俺君でしょ?」
電話で聞いた声と同じだった。
そうか、女の子はこういう格好するのか…と思った。
返事は「あ、はい」とかそんなだった。

凄く太ももがムチムチしててエロかったのでじっと見つめてしまった。
そしたら「良い太ももだろ?」とか言いながら
パンッと自分の太ももを叩いてニコッと笑った。

かなり戸惑った。

写メ交換のときと全然違ったのだ。
目のサイズとか1.5倍くらい違う気がした。
目がぱっちり大きくて写メより可愛かった。
それを話したら「あの時は学校ある日だったからすっぴんだったし」とか言ってた。

とりあえずお昼ごはん食べた。
モスバーガーだ。
とりあえずバイトはしててお金はあったし、ここ読んでて奢った方がいいのかなと思って奢っておいた。
そしたら「本当は彼女いるんじゃないの?手馴れすぎ」とかニヤニヤしながら言われた。

次にジャスコへ行った。
田舎なんで。
ジャスコで服をコーディネートしてもらった。

「やっぱ着替えると違うね、この服は捨てろよww」と俺が今まで着てた服を指さしながら言った。
さすがに捨てる必要はないと思ったのでカバンにしまった。

ゲームセンターへ行き、そのあとは一緒に映画を見た。
アクション映画が見たかったのだけど女の子だしなぁとか思ってたら、相手から「これ面白そう!見たい!」と言われて一緒に見れた。

見終わった後、相手から「まだ時間ある?」と聞かれた。
「とりあえず終電出るまでなら大丈夫」と言ったら。
「いきたいところあるんだけどいい?」と言われ、ついていくことにした。

ラブホでした。

「入ったことないでしょ?w」と言われ、腕を引っ張られ…。
手続きは相手が済ませて、また腕を引っ張られ部屋へと入った。
その途端に相手は俺に抱きついてくる。

と同時にその相手の手が俺の股間をズボン越しに撫でた。
童貞とは言え確かに期待していた。
もしかしたら初セックスが出来るかもと。
だけど本当にそうなるなんて思ってなくて固まってしまった。

「緊張してる?」
「うん」
「大丈夫、私慣れてるから」

そう言ってカチャカチャとベルトを外し、ジッパーを下ろす。
自分の右手の快感しか味わったことのない俺のペニスが顔を出す。

同い年の女の子の手が俺のペニスを包んだ。
優しく、上下にしごいていく。
少ししてから「フェラして欲しい?」と聞かれて「お願いします」と言ったら、思い切り吹き出された「何で敬語wwww」と。

でもすぐに俺のペニスは赤いリップで彩られた妖美な唇とキスをした。
そのままその口は徐々に開いて俺のペニスをゆっくりと咥え込んでいく。

亀頭から半分ほどの距離をひたすらしゃぶられた。
その快感に限界だった俺は「止めて!出そう!」と言ったんだけど、相手は止めてくれず、そのまま口に出してしまった。
と同時に相手は亀頭だけを咥え竿を手でしごいてきた。

なるほど、確かに慣れていた。
彼氏はいたのは知ってるけど、他にもいっぱい経験してるんだろうなと思った。

ここでちょっと焦った。
会ってすぐそういう事になって抜かれて。
向こうは俺がバイトしててお金あるの知ってる。
俺は「もしかして、お金取ったりする…?」と聞いた。
そしたらまた笑われた。

「もし私が援交してるとしても君からは取らないよ」って。
ちょっと嬉しかった。
援交してるのかとか気になったけど、聞かないでいた。

その後で相手が俺の頭に手を回してきてキスした。
俺のペニスは俺より先にキスして欲しかった思ってちょっとペニスに嫉妬した。

それから「好きにしていいよ」って言われて、胸を揉んだり。
お尻を掴んだり、抱きしめたりキスしたり、自分がしたいことをしてみた。
そしたら「そろそろしよっ?」て言われて、また股間を触られた。
俺のペニスは2回戦目の準備OK。
今日は5回戦くらいいけるんじゃとか思った。

その前に手マンを教えてもらった。
クリトリスとかGスポットとか、20分くらい続けてたら「そろそろ入れて欲しい」って言われた。
相手はカバンからゴムを出して着けてくれた。

そして相手が足を開き、正常位の体勢へ。
中々入らず、相手に掴んで誘導してもらった。
そしていざ挿入、ぬるぅ…っと言う感じで入っていく。
中は暖かい感じがした。

そのまま動いてみてと言われAVで見たように前後に動く、すると相手が眉間にシワを寄せながら「んっ…うぁっ…!」て喘いだ。
そのまま突き続けながらAVでしてたみたいにキスしたら、相手も舌を出したりして凄く興奮した。
でもなんだかオナニーに比べて気持よくない気もして、全然射精できる気がしなかった。

しばらく突いてたら「そろそろ疲れてこない?私が動くよ」と言われ、騎乗位に。

凄く激しく動かれた。
これはかなり気持ちよかった。
それと同時に正常位では味わえなかった締め上げが来ていることにも気付く。
そのまま上下に、前後に、相手は動いた。

上下に動いてもらうほうが気持ちよかったので、それを伝えると、
物凄く大きなパンパンという音を立てながら激しい上下運動をした。
そのままイキそうだったので「もう出そう」と言うと、さらに激しく上下に動いた「出るっ!!」と言うと同時に俺は射精した。

相手は上下に動くのをやめて、根元まで俺のペニスをくわえ込み、ゆっくりと前後に動きながら絞めつけてきた。
まるでペニスから精液を搾り取るような感じで、マンコが物凄く卑猥なものだと思った。

ふと時計を見ると夜の10時半だった、終電が11時過ぎくらいには出るので、やばいと思い帰る準備をしようとしたら「今日は泊まろ?私がお金出すよ」と言われた。

でも学校があるし、と言ったらまたまた笑われた。
「明日祝日だよwwww」と。
親には友達の家に泊まると連絡して、その晩は更に3回くらいやった。

それから半年間、その子との関係は続いた。
告白するわけでも恋人と名乗るわけでもない。
セフレというか、セックスもするけど普通に遊びにも行く。

色んなセックスもした。
何故か向こうがハメ撮りしたいとか言って撮影させらた事もあった。

それにセックス以外も色々と教えてもらった。
自分に似合う服の選び方。
ワックスの使い方とか。
本当に色々。
「元は悪くないんだから少しはオシャレしなよw」とか笑われた。

それで俺は学校にもワックスをつけて行くようになった。
それから1ヶ月ほどしてリア充グループから話しかけられるようになった。
「お前オタクじゃなかったかwwww」とか「いつの間にそんなオシャレになったwwww」とか
でもコミュニケーションが得意なわけじゃなかったので、兄貴から教えてもらったとか適当なこと言っておいた。

その間もそのメール相手との関係は続いた。

ある日のこと、バイト先で入った時から気になっているスタッフさんがいたんだけど、その人に思い切ってメアド交換を頼んだ。
そしたらすぐ教えてもらえた。

それをそのメール相手の子にも教えた。
そう、俺はいつの間にかメール相手の子は本当に友達みたいな感覚でいた。
セックスをしたりしていたのにだ。

そしたら相手は「そっか、私と会うのやめたほうがいいかな?」と言ってきた。

ハッとなった。

確かにそうだ。
セックスするけど恋人じゃないなんて関係は端から見れば不純極まりない。

悩んだ、悩みながら双方と連絡した。
バイト先のスタッフさんは凄く女の子らしい感じのメールを打つ人だった。
最初のメール相手の子はどちらかと言うとぶっきらぼう。
でも俺には馴染みやすいメールだった。

そんなある日、バイト先のスタッフさんから「今度休み被りますよね、良かったらどこか行きませんか?」と言われた。
嬉しかったし、もちろんOKだした。
でもそれをメール相手の子には言えなかった。

そしてその日は来て、スタッフさんと遊んだ。
一緒に動物園へ行って、その後でファミレスでご飯を食べた。
正直、凄く楽しかった。

それで帰り道に告白した。
そしたらOKもらえた。

「入った時とは見違えるくらい変わっててかっこ良くなったと思うし、私も俺君のこと気になってたよ」って。
それで俺は大嘘をついた「オシャレに気を使うようになったのもあなたに振り向いてもらいたかったから」みたいな感じで。

俺に彼女が出来た。
生まれて初の彼女。
しかも憧れてた人。

でもその日の夜に大事な人が一人減った。
メール相手の子に彼女ができた事を伝えた。
相手は「そっか、寂しくなるな、もう連絡もしないほうがいね」と言った。
それからもう連絡はこない。
こっちからもしていない。

その時の彼女(スタッフさん)とは今でも続いています。
メール相手の子とはお互いに友達以上恋人未満みたいな関係が心地よかったのかもしれない。
でも相手が告白してきたら俺はきっとOKを出したんだと思う。
向こうはそう思ってくれていたのかは分からないけど。

女の子とまともに会話できるようになったのも。
オシャレをして外にでる瞬間がついたのも、遊び方も、女の子の扱いも、エッチも童貞を卒業できたのも。
そして彼女ができたのも。
全部全部、あのメール相手の子のおかげ。

携帯をもってから出会い系サイトを使って、あの子に会って、俺は変われた。
一生感謝してる。

たまに思い出して切なくなるけど、彼女の事もあるし失礼だと思って連絡は取れない。
あの子も幸せになってたらいいな。

よかったら投票をお願いします!